
2019年7月30日
目次
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新した。
厚生労働省が30日発表したまとめで分かった。17年に比べて女性は0.05歳、男性は0.16歳延びた。過去最高の更新は女性が6年連続、男性は7年連続。長寿社会の深まりにより、社会保障など幅広い分野の改革が求められている。
厚労省は「日本人の三大死因であるがんや心疾患、脳血管疾患などの死亡率の低下が平均寿命を延ばしている。健康意識の高まりで、さらに寿命が延びる可能性がある」と分析した。
平均寿命は死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを表す数値。将来の社会保障、経済政策の方向を決める指標になる。
18年生まれの日本人が75歳まで生きる割合は女性が88.1%、男性が75.6%。90歳まで生きる割合は女性が50.5%、男性が26.5%。半数が生存していると推定される「寿命中位数」は女性で90.11歳、男性は84.23歳だった。
がん、心疾患、脳血管疾患で死亡する確率は女性で45.52%、男性で50.06%。仮にこれらの病気で亡くなる人がゼロになれば、女性は5.55歳、男性は6.7歳、平均寿命が延びるという。
平均寿命が延び続ける一方、18年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子の推計数)は1.42にとどまり、同年に生まれた子どもの数は91万8397人で過去最低を記録した。今月に総務省が発表した人口動態調査でも日本人の人口は10年連続で減少している。
また、自立して生活できる年齢を指す
「健康寿命」は16年時点で女性は74.79歳、男性は72.14歳。
平均寿命とは大きな開きがあり、高齢者が健康で暮らせる長寿社会を実現するための課題は多い。
社会保障制度に詳しい法政大の小黒一正教授は「社会保障の改革が急務だ。現状のままでは医療費や介護費の国庫負担が増えるだけでなく、1人当たりの年金受給額も実質的に下がる。高齢者に貧困が広がるだろう」と指摘。その上で「社会保障の支え手を増やす必要がある。高齢でも働ける労働市場の整備や、貯蓄や投資など老後を見据えた資産形成の促進が大切だ」としている。
日本経済新聞より 2019.07.31
平均寿命の定義
平均寿命の定義を調べてみると、0歳児の平均余命(へいきんよめい)と出てきます。「 今年生まれた子が何歳まで生きるか」を予想した値です。 厳密には平均値ではなく期待値です。 0歳児の平均余命を計算するには、年齢ごとに生きている人と亡くなった人の人数を調べて、各年齢の死亡率を調べます。
主な年齢の平均余命
平成22年簡易生命表によると、男の平均寿命は79.64年、女の平均寿命は86.39年と前年と比較して男は0.05年上回り、女は0.05年下回った。
主な年齢の平均余命をみると、男女とも年齢が高くなるに従って、前年との差は小さくなる傾向となっており、特に女の平均余命は全年齢で前年を下回った。また、平均寿命の男女差は、6.75年で前年より0.10年縮小した。(表1、表2)
平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、心疾患(高血圧性を除く、以下同じ)、脳血管疾患、自殺などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いているが、肺炎、老衰、不慮の事故などの死亡率の変化が平均寿命を減少させる方向に働いている(図1)。
表1 主な年齢の平均余命とその延び
年齢 男 女 平成22年 平成21年 前年との差 平成22年 平成21年 前年との差 0歳 79.64 79.59 0.05 86.39 86.44 △ 0.05 5 74.90 74.87 0.03 81.64 81.69 △ 0.05 10 69.94 69.90 0.04 76.67 76.73 △ 0.06 15 64.98 64.93 0.05 71.70 71.75 △ 0.05 20 60.07 60.04 0.03 66.75 66.81 △ 0.06 25 55.24 55.20 0.04 61.83 61.90 △ 0.07 30 50.41 50.37 0.04 56.92 57.00 △ 0.08 35 45.59 45.55 0.04 52.03 52.11 △ 0.08 40 40.81 40.78 0.03 47.17 47.25 △ 0.08 45 36.10 36.09 0.01 42.36 42.44 △ 0.08 50 31.51 31.51 0.00 37.61 37.70 △ 0.09 55 27.07 27.09 △ 0.02 32.95 33.04 △ 0.09 60 22.84 22.87 △ 0.03 28.37 28.46 △ 0.09 65 18.86 18.88 △ 0.02 23.89 23.97 △ 0.08 70 15.08 15.10 △ 0.02 19.53 19.61 △ 0.08 75 11.58 11.63 △ 0.05 15.38 15.46 △ 0.08 80 8.57 8.66 △ 0.09 11.59 11.68 △ 0.09 85 6.18 6.27 △ 0.09 8.30 8.41 △ 0.11 90 4.41 4.48 △ 0.07 5.76 5.86 △ 0.10 厚生労働省 ひと、くらし、みらいのために
人間の平均寿命
人口統計では、定常な(対象となる年の各年齢の死亡率が今後も維持される仮想的な)個体群について平均寿命を求める。つまり、平均寿命とは0歳の平均余命のことである。平均余命は年齢によって異なり、例えば平均寿命が80歳だとしても、今79歳の人が平均であと1年しか生きられないということではないので注意が必要である。2017年現在、80歳まで生きた場合の平均余命はおよそ10年である。
平均寿命は、年齢別の推計人口と死亡率のデータを使い、各年齢ごとの死亡率を割り出す。このデータを基にして平均的に何歳までに寿命を迎えるかを出す。日本の厚生労働省が発表している日本人の平均寿命は、ある程度以上の年齢のデータについては除外して計算している。これは、あまりに少数の高齢の人物のデータを算入すると、その生死によって寿命の統計が大きく影響を受けてしまうからである。データ除外の基準は年度によって異なり、2009年度の調査では98歳以上の男性と103歳以上の女性に関するデータは取り除いている[2]。つまり、日本の「平均寿命」は、正確なデータではなく、実態より短めに計算されていることになる。
平均寿命は個体群によって大きく異なるが、寿命の上限はほとんど変わらないため、平均寿命の違いは人口ピラミッドの形の違いとして現れる。個体群が定常的な場合、山型の人口ピラミッドは低い平均寿命、釣鐘型の人口ピラミッドは高い平均寿命が反映されている。ただし、近年に平均寿命が大きく変化した場合、人口ピラミッドは現在ではなく過去の平均寿命を反映している。また、人口が急増しているときは、人口ピラミッドは山型になる。
寿命の平均である平均寿命に対し、寿命の中央値を寿命中位数という。平均寿命が長い個体群では、若者(特に乳幼児)の死亡がロングテールとなり、平均寿命は寿命中位数より少し(日本では男女とも3年程度)低い。逆に、平均寿命が短い個体群では、高齢者がロングテールとなり、平均寿命が寿命中位数より高い。
平均寿命が長くなるということは、それだけ高齢者の数が増えるということを意味する[3]。
各国の平均寿命順位
各国の平均寿命の比較(出典:CIAファクトブック、2013)詳細は「国の平均寿命順リスト」を参照
世界保健機関(WHO)の『世界保健統計』2019年版によると、2016年の世界の平均寿命は72.0歳(男性69.8歳、女性74.2歳)。発展途上国で乳幼児の死亡率が低下したため、2000年時点より5.5歳延びたものの、高所得国が80.8歳であるのに対して、アフリカ大陸などにある低所得国は62.7歳と、国の経済水準による格差が大きい[4]。
2013年のデータ[5]によると、平均寿命が特に短い国はアンゴラ、アフガニスタン、ナイジェリア、チャド、スワジランドなど。一番短いアンゴラは男性が37.7歳、女性39.8歳しかない。特に長い国は日本(男性81.25歳、女性87.32歳)、マカオ、シンガポール、香港、スイス、イタリアなど。たとえばマカオは男性81.5歳、女性87.5歳。つまり、アンゴラの平均寿命は、マカオのそれの半分以下である。「国の平均寿命順リスト」も参照
乳幼児以外の平均寿命短縮の要因
1971年から1980年のデータで糖尿病患者と日本人一般の平均寿命を比べると男性で約10年、女性では約15年の寿命の短縮が認められた[6][7]。このメカニズムとして高血糖が生体のタンパク質を非酵素的に糖化反応を発生させ、タンパク質本来の機能を損うことによって障害が発生する。この糖化による影響は、コラーゲンや水晶体蛋白クリスタリンなど寿命の長いタンパク質ほど大きな影響を受ける。例えば白内障は老化によって引き起こされるが、血糖が高い状況ではこの老化現象がより高度に進行することになる[6]。同様のメカニズムにより動脈硬化も進行する。また、糖化反応により生じたフリーラジカル等により酸化ストレスも増大させる[8]。
アルコールの過剰摂取により平均寿命が短縮することが指摘されている。ロシア人男性の平均寿命は63歳と開発途上国並みの水準であったが、この原因の一つとして、ウォッカの飲み過ぎが挙げられている(ロシアではストレートで飲むのが普通)。ロシアがん研究センターや、イギリスオックスフォード大学が、ランセットで発表したところによると、ロシア人の死亡率はウォッカの規制とともに変動してきたと指摘している[9]。
他の生物の平均寿命
動物の場合、人間のような正確な統計計算はせず、平均寿命は概数として言うことが多い。 野生動物では、幼生の高い死亡率が平均寿命を著しく引き下げる。 これを「意味のない数値」と見なして、ある程度成長した個体のみの寿命を平均する場合もある。犬の場合
参考までに、一例として、身近なペットの一種、犬を選び、平均寿命について解説する。犬は犬種ごとに平均寿命が異なることが広く指摘されている。たとえば「小型犬 / 中型犬 / 大型犬」といったざっくりとした分類でも、平均寿命の違いがあることが知られており、それぞれの大きさの平均寿命を考慮した、「犬→人 年齢換算表」のようなものも知られている[10]。
林谷秀樹(2001)「犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解明」(1995~1998年のデータを用いた論文)[1]によると、(日本の)犬の平均寿命が11.9歳。純血種と雑種(ミックス犬)の比較では、純血種が11.3歳、雑種が13.3歳であった。
なお、犬の平均寿命はここ数十年で急激に変化してきており、 1983年(昭和58年)に石垣恒(現・一般社団法人ペットフード協会会長)が私的に行った調査では、犬の平均寿命は7.5歳だったという。つまり、最近30年ほどで、犬の平均寿命は2倍ほどに延びた可能性が高い。ペットをどのように育てるか、ということが変化してきており、特に大きな要因として犬に与える食事の変化が挙げられ、かつては人間の食事の「残りもの」を与えていた(ので犬には合っておらず)、その後、犬独特の栄養事情も考慮した犬専用の餌(ドッグフード)の普及率が高くなったこと(昭和62年で20.9%、近年では90%以上)が大きい、と分析されている[11]。
ウィキペディア(Wikipedia)より
70歳のたしなみ 板東眞理子氏
70歳というのは新しいゴールデンエイジ・・・人生の黄金時代である。
「もう」70歳だから、「今さら」何をしても遅すぎる、「どうせ」成果は上がらないと自分をおとしめるのは金輪際辞めよう。1,機嫌良く過ごすように努める。
2,年齢を言い訳にしない。「今さら」「どうせ」「もう遅い」と言わないで、未だ未だ成長の余地があると考え始める。
3,今まで受けた恩を思い出し、感謝を忘れない。
4,出来る時に出来る範囲で人の世話をする。
5,周囲の人、若い人の良いところを見つけて褒める。
6,キョウヨウとキョウイクは自分で作る。
7,人は人、自分の人生を否定しない。辛い経験があったから今がある。
8,今こそおしゃれ。
9、健康第一もほどほどに。
10、孤独を楽しむ。「70歳のたしなみ」 板東眞理子氏 著書より

オレ流を追記:異性のことを忘れない。元気の素(笑)
セクハラ? スマートに行くから訴えないで!(笑)